Attach Virtual Network on Azure Synapse Analytics using Private Endpoint and Private Link Hubs
プライベートエンドポイント と プライベートリンクハブ を使って Azure Synapse Analytics を仮想ネットワークに接続する
本記事では、Azure Synapse Analytics を仮想ネットワークに接続する方法を示します。方式としては、プライベートリンクハブ に接続された プライベートエンドポイントに Synapse Studio を接続し、Synapse を構成するサービス間でネットワーク・リーチャブルにする形です。
前提
- Microsoft Azure に利用可能なサブスクリプションを持っており、かつ、所有者のロールが割り当てられている
- リソースグループが既に作成されている
- 前の記事 (Construct Azure Synapse Analytics without Public Network Access) に基づき Azure Syanpse Analytics が パブリックネットワークアクセス無効 で構築されている
- 前の記事に基づき 仮想ネットワーク が構築されている
免責
- 本手順は Azure Portal からの操作によるものです。
手順
全体的な流れは以下の通りになります。
- Azure Synapse Analytics Private link hubs の作成
- Private link hubs 側のプライベートエンドポイントの作成
- Synapse ワークスペース側のプライベートエンドポイントの作成
- 確認
3 については、1, 2 との依存関係は無いため、これらと前後しても構いません。
Azure Synapse Analytics Private link hubs の作成
Private link hubs 側のプライベートエンドポイントの作成
リソースの種類 に Microsoft.Synapse/privateLinkHubs
を指定するのがポイントです。
対象サブリソースには Web
を指定します。
Synapse ワークスペース側のプライベートエンドポイントの作成
先述した Private link hubs 側のプライベートエンドポイントとは異なり、リソースの種類には Microsoft.Synapse/workspaces
を、対象サブリソースには Dev
を指定します。
本記事では ノートブックによる開発を行うため、このようにしていますが、 Azure Synapse Analytics 内のサブリソースごとに [対象サブリソース] は異なります。
利用するサブリソース | 指定する [対象サブリソース] |
---|---|
専用 SQL プール | Sql |
サーバーレス SQL プール | SqlOnDemand |
Data Explorer プール | Kusto |
Azure Synapse Analytics Studio ワークスペース内における、その他すべてのリソース | Dev |
確認
実際に Synapse Studio に接続して動作させるためには、仮想ネットワーク経由で Synapse Studio を利用する必要があります。こちらに関しては次の記事で例を示します。
まとめ
Azure Synapse Analytics を仮想ネットワークに接続する方法を示しました。方式としては、プライベートリンクハブ に接続された プライベートエンドポイントに Synapse Studio を接続することで、Synapse を構成するサービス間でネットワーク・リーチャブルになります。
本記事では動作確認まではしておりません。次の記事で、動作確認のための環境構築も含めて解説します。